先日1年前に購入した個人向け国債を解約しました。個人向け国債は子供の教育資金・生活防衛資金の一部として「リスク資産で運用しないお金」をまわしています。
個人向け国債が「安全資産でない」とか「1年間は引き出せないので流動性を考えると生活防衛資金にならない。」等の意見はあるかもしれませんが、僕は現在そう扱っています。
「キャンペーン現金プレゼント」に惹かれて購入
2016年まで大手証券会社では最大で購入金額の0.5%に相当する現金プレゼントがありました。加えて、雑所得扱いですので源泉徴収がなく、僕の場合、税金不要で年利0.62%に相当しますので、「定期よりはかなり良い」と思って購入しました。下記日興証券の1年前のキャンペーンです。(現在とは異なります。)
この1年でキャンペーン改悪
現在では改悪されて大手証券でも最高で0.4%です。税金メリットを考えても0.5%です。
理由ですが、今年の春から、キャンペーン金の減資となっている財務省が証券会社に支払っていた個人向け国債の「販売事務手数料」が100円50銭➡100円40銭に引き下がっています。
これを受けて今年の春からキャンペーンも減額となっています。
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個人向け国債、陰る妙味 現金贈呈などの原資圧縮:日本経済新聞 https://t.co/xAlSAyvyfe— Takayama.O (@takayama70) September 2, 2017
金利は0.05%で底どまりで期待できず。
一方、変動金利ですが「0.05%を下限として基準金利-0.80%」が変動10年の金利ですので、マイナス金利が2016年に導入されてから、個人向け国債の金利はほぼ0.05%に張り付いています。今の市況を考えるとしばらく期待できなさそうですし、随時購入可能と考えるとメリットはないです。
電話かかってきたので解約しました。
先日、その1年目が経過する正にその日に、証券会社から久しぶりに「1年経過しましたが、どうされますか?」とわざわざ電話がありました。
「 解約して別の(手数料が稼げる)金融商品を買ってください。」ということだと理解しましたが、僕の様な弱小個人投資家に電話してくれるなんてありがたい話ですね。
その日は、夏休みでしたので、いろいろ相談していたら「解約して次の国債のキャンペーンに再度申し込むのでも良いですよ」と明確に言われました。気にしてなかったですが同証券会社内でもアリなんですね。この辺りは時期や証券会社によって違うかもしれません。
勧められた商品に食指が動くものはなく、急ぐ必要もないのですが年利0.05%に魅力はなく、次に何か出た時に行動しやすい様に解約しました。
中途解約するとペナルティで過去1年分の利金が無かったことに
解約(中途換金)すると「過去1年分の利金が」中途換金調整額(=ペナルティ)として引かれます。1千万ですと税引き後の利金分の3984円が引かれることになります。
ちなみにこれは債券取引による「損失」として扱われるので、株式も含めて損益通算されます。ですので、この損失はトータルで利益が出ていれば20%還付されます。今の利率にして0.007968%に相当します。小さすぎて訳わかりませんね。
次の運用先未定
今年はポートフォリオの見直しとリスク資産拡充がテーマで、昨年以上にリスク資産の購入ペースが速い気がしています。株式・REITで450万も購入してました(自分でも( ゚Д゚)ビックリ)。
トランプ相場からの資産の伸びを見ると以前よりはリスク資産に寛容になりましたが、もともと安全資産運用資金ですね。慌てて廻すべきでないと考えています。
キャッシュとして保有しておくことになりますが、勿体ないので、消去法で再度、個人向け国債でも良いかと考えています。
思いついたのは、先日記事に書きましたが、日米金利差がそこそこある中ですので、リスク調整が自分でできるということと、流動性が良いことを考えて「FXで両建てでスワップ差の金利取り」でも1部資金を使用して始めようかと思いました。